THE WORLD
OF
CHINESE POETRY

漢詩世界


代放歌行

鮑照


安 小 習 蓼
知 人 苦 蟲
曠 自 不 避
士 齷 言 葵
懐 齪 非 菫

車 冠 禁 鷄
騎 蓋 門 鳴
四 縱 平 洛
方 横 旦 城
來 至 開 裏

鐘 日 華 素
鳴 中 纓 帶
猶 安 結 曳
未 能 遠 長
歸 止 埃 飆

不 明 賢 夷
受 慮 君 世
外 自 信 不
嫌 天 愛 可
猜 斷 才 逢

將 豈 片 一
起 伊 善 言
黄 白 辭 分
金 璧 草 珪
臺 賜 莢 爵

臨 今
路 君
獨 有
遲 何
廻 疾

この詩と私

これを書いている今、衆議院議員選挙が近い。今回の衆議院議員選挙はどの党も政治改革をお題目のように唱えているが、この歌は、むしろ改革される側の官僚を諷刺する歌である。この鮑照という詩人はこのような優れた諷刺の詩を多く残した詩人だが、官僚制度を確立した本家本元の巨大文明の発祥地の中原に生まれつつ、その不遇な秋をすごした彼に粛然とせざるをえない。
この詩を読むと、まさに現代も古代も、日本も中国も似たようなことをしていることだととても悲しいような情けないような気分にならないだろうか?


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